読書備忘メモ
- 2016/02/08(Mon) -
 今年に入ってから 印象に残った本 
 引きずり込まれた 三冊

「赤の他人だったら、どんなによかったか」    吉野 万理子(著)
  読み始めてすぐ 不快感を覚えつつ それと同量の吸引力もあり・・・
  主人公の行動に嫌悪を感じつつ 同化してゆく・・・
  抵抗なく読めた後半より ザラザラした前半の方がリアル(私には)。


「長いお別れ」  中島京子著
  亡き父を思い出したり 85歳の母を思ったり 自分のこの先が不安になったり
  痛くて 哀しくて 辛くて きつい 
  だったら 読まなきゃいいのに 読み始めたら途中で放り出せなくて
  ぎゅっとつかまれちゃって 最後まで読んだ。 


「その女 アレックス」  ピエール ルメートル著
 グロテスクな描写が多くて 残酷で けれど 
 ストーリーの迫力 吸引力はすさまじく
 後半 アレックスを知るにつれて
 哀しくて 腹立たしくて 
 ・・・実話でないのが救い? 
 ・・・アレックスの身の上は 実際にあるかもしれない
 客観的に ミステリーとしては面白い 構成が凄い   
 でも 物語内に引き込まれるから やっぱり 哀しくて悔しい。(同じ女として?) 


三冊 いづれも ハッピーな本ではない。
そして いづれも 吸引力 大。
不快感や痛みや残酷さも いわゆる必然性があれば 物語の力となるんだろう。
そこに作者のメッセージが込められていたり 
作者の怒りがあったり 作者自身も痛みを感じているのなら。

それがないと
ただ設定のためだけの作者都合  必然性もメッセージも感じられなくて モヤモヤ。    
   
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