銀杏
- 2010/12/07(Tue) -
 ほんの 40年ばかり昔のこと 

 その小学校の壁には抜け穴があって 門がしまっていても こどもひとり するりと入れた。

 秋 朝日とともに抜け穴を通り抜ければ いちょうの木の下は金色のじゅうたん

 しんとした校舎 ひんやりした空気 銀杏の匂い 特別なわたしだけの時間

 朝日より輝く銀杏の実を 拾い集めた 

 家に持ち帰り 水を張ったバケツにひたし置き かぶれ防止のゴム手袋をして 果肉をとり 種を干して乾かす

 ぺンチで殻にひびを入れてから フライパンで空炒りして 熱々の殻を爪ではずし 薄皮を指先で剥いて食べる 

 これを小学校の中学年から秋の楽しみにして 自分でやっていたんだから わたしの食い意地のほどが知れる・・・。  

 父と母の大好物でもあった。   

   
           

 で 

 野中柊著 「昼咲月見草」 の 第一章 「銀杏」

 初めの2行で 違うやろ?? っと 突っ込んでしまったわけだ。

 ぺンチで銀杏の殻を割るその時に 指先が熱い?

 割る前にフライパンで炒ってる?!  はじけて危ないやろ。 

 ひび入れないでカラ炒りした知人は  アチチの銀杏がフライパンから四方に飛んで こわいことになってたぞ?

 さるかに合戦でも 火にくべた栗が はじけたやん。

 はじけるまえに 火をとめる? そんな状態でベンチで刺激をくわえるのは さらに危なくない?

 第一 はじけるまで炒めたほうが 美味しい。



 ラストの描写が素晴らしく美しい と 書評にあったので 楽しみにしていた本なのだけれど
 
 なまじ銀杏に思い入れがあるもので 炒め方の違いが気になって。

 作者は銀杏を炒ったことないのかなぁー  

 … 疑い こだわったせいで

 ラストの描写が タダノキレイナコトバ になってしまった。

 残念。



 うーん 自戒。

   


 

 
 


 
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