ふるさとの海
- 2010/03/20(Sat) -
  母は 半世紀をこえて暮らした田舎町で 

  いまだ よそ者だと こぼす

  それでも その地を 離れない

  ひとりになり 痛む体となっても 



  その覚悟は

  娘や息子を都会に送り出した時に すでに

  もしくは この30年をかけて 固めたものか 

  娘や息子が きらめく未来に夢中だったころに



  いつのまに これほどの時が 流れたのか 

  なつかしい田舎町は 出て行った者には過去 
 
  母には 過去からつづく今 そして未来  
   
  ふるさとへの 長い道のりが 切ない 

 

  それぞれの時間は それぞれの色で 

  たゆたい あふれ

  重なり 交差して

  海と なる 




    
 
 
  
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