1月17日
- 2009/01/21(Wed) -

                            彼の母は 何度 あの日をなぞったことだろう

                            おそらくは 毎日

                            この14年間 毎日

                            彼の母にとって あの日は 昨日



                            ”生”  OR  ”死” 

                            まるで くじのように ばらまかれた あの日

                            当たりくじ つかんだ者は 懸命に 光めざし

                            14年

                         

                            彼女の話に 涙しながらも
                           
                            当たりくじ 譲ることはできないのです

                            
                            
                            ごめんなさい
                            

                            

                            

                                                         
                           
                            
                            
                            彼の名は加藤貴光さん

                            国連の仕事をこころざし
                        
                            西宮で大学生活を送っている時に震災に。

                            以下は 生前お母様に送られた手紙です。 


                                   



                    「親愛なる母上様」  (加藤貴光さんの手紙)

             あなたが私に生命を与えてくださってから、早いものでもう二十年になります。
             これまでに、ほんのひとときとして、あなたの優しく温かく大きく、
             そして強い愛を感じなかったことはありませんでした。

              私はあなたから多くの羽根をいただいてきました。
             人を愛すること、自分を戒めること、人に愛されること……。 
             この二十年で、私の翼には立派な羽根がそろってゆきました。
             そして今、私はこの翼で大空へ翔(と)び立とうとしています。
             誰よりも高く、強く自在に飛べるこの翼で。

             私は精一杯やってみるつもりです。
             あなたの、そしてみんなの希望と期待を無にしないためにも、 
             力の続く限り翔び続けます。
             こんな私ですが、これからもしっかり見守っていてください。

             また逢える日を心待ちにしております。
             最後に、あなたを母にしてくださった神様に感謝の意をこめて。

             翼のはえた“うし”より




                                  




                     この手紙を紹介する資格は 私にはないでしょう

                     それでも

                     彼が確かに存在したことを 誰かに伝えたくて 迷いつつ。

                     



                     この手紙に 音楽家の奥野勝利さんが 曲をつけ歌われています

                     ぜひ 聞いてください こちらです

                      
                          
                      


        
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