ふるさとの海
- 2010/03/20(Sat) -
  母は 半世紀をこえて暮らした田舎町で 

  いまだ よそ者だと こぼす

  それでも その地を 離れない

  ひとりになり 痛む体となっても 



  その覚悟は

  娘や息子を都会に送り出した時に すでに

  もしくは この30年をかけて 固めたものか 

  娘や息子が きらめく未来に夢中だったころに



  いつのまに これほどの時が 流れたのか 

  なつかしい田舎町は 出て行った者には過去 
 
  母には 過去からつづく今 そして未来  
   
  ふるさとへの 長い道のりが 切ない 

 

  それぞれの時間は それぞれの色で 

  たゆたい あふれ

  重なり 交差して

  海と なる 




    
 
 
  
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死と老い
- 2010/03/18(Thu) -
  

  死を教えてくれたのは 父

  母からは 老いを学んでいる


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欠落を埋めるために
- 2010/03/13(Sat) -
 必要だから  求めていたんだ  

 ああ そうだったのか 

 隠れるために 忘れるために 泣くために やすむために 背中を押してもらうために

 生きるために 

   

 誰かの書いたものがたり  自分の内で生まれ消えるものがたり  

 言葉以前 風がささやくものがたり 


 わたしは 大人になったいまも

 欠落を埋めるために ものがたりを 求めている

  
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プラナリア
- 2010/03/06(Sat) -
プラナリア きみは 最強

ひとつの体を二つに分けて 二つの命 

百に切り刻まれたら 百の命を再生する 

死を条件にしない命 



ヒトだって ヒトになるずっとずっと昔 初めの初めは

シンプルな細胞分裂をしていただろうに

なんだって 男と女に分かれて 生殖の道を選んだのだろう

性の営みは  愛という装飾を はぎとってしまえば
   
         こっけいで

         時には 面倒くさくて

         悪くすれば あさましく 痛ましく

         だから闇に隠れて 

         しかも

         生み出す命は 死と抱き合わせ



プラナリア きみのように

わたしを割って わたしとわたし 


        別れの悲しみ に 傷つくこともなく


わたし は わたし から  わたし から わたし を 


        喪う予感に おびえることもなく


さかのぼっても 進んでも どこまでも いつまでも わたし わたし わたし

わたし わたし わたし わたし わたし わたし わたし わたし わたし


        わたし以外を 愛おしく思うこともなく。。。

        限られた命を 慈しむこともなく。。。

        時を惜しむこともなく。。。

        。。。ならば どうやって 生を感じればいいのだろう



プラナリア

あたしは きみには なれない 

こっちで がんばるしかないね
  
死と抱き合わせの命

限られた時間

哀しみから逃れられない生を



            
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あやかしのうた
- 2010/03/03(Wed) -
青空が うらめしい

春風は おそろしい

春の光に 目がただれる

風の入らぬ薄暗がりに身を丸め

冬を越えたと誇らしげな 花々の嬌声を背中に聞きながら

春を耐える

花打ち散らす 雨が癒し


 ???(別題 花粉症のうた)???


      只今 性悪度 なまくら度 ともに 五割増し
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